アグリボEXの、ビート育苗期 灌水散布試験
1. 試験目的
アグリボEXをペーパーポット育苗期のビートに灌水散布し、苗の徒長を抑制、または発根を促進する効果を確認し、最適希釈濃度と散布時期および回数を究明する。
2. 試験方法
※ 育苗・処理方法・処理時期は SS0328 と共通。
-
- 育苗
- 「きたさやか」をビート用ペーパーポット規格1号に播種。用土・元肥・苗立枯病防除については慣行通り。徒長を促すため、灌水量は多め、温度管理は高めで育苗。
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- 処理方法
- 薬剤希釈液を、ペーパーポット1冊当たり1L相当で灌水散布する。
- 徒長抑制剤S液剤(参考区)は、希釈液をペーパーポット1冊当たり50ml相当で噴霧する。
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- 処理時期
- A: 播種21日後(本葉第1葉が5mm長)
- B: 播種29日後(本葉1.5葉期)
3. 調査方法
播種42〜43日後に、1試験区当たり30本の中庸な健全苗を採取し、葉数・本葉長・子葉長・根長を調査。
4. 試験結果
| 薬剤 |
希釈 倍率 |
処理時期 |
実数値 |
指数値(無処理区に対する百分比) |
| A |
B |
小葉長 (mm) |
本葉長 (mm) |
根長 (mm) |
本葉 数 (枚) |
小葉 長 |
本葉 長 |
根長 |
本葉 数 |
アグリボ EX |
x1,000 |
◯ |
- |
61.5 |
94.7 |
128.1 |
2.0 |
104 |
99 |
111 |
86 |
| - |
◯ |
59.8 |
95.9 |
119.2 |
2.0 |
101 |
100 |
103 |
86 |
| ◯ |
◯ |
59.4 |
92.2 |
120.0 |
2.4 |
101 |
96 |
104 |
103 |
| x500 |
◯ |
- |
59.2 |
95.0 |
124.6 |
2.6 |
100 |
99 |
108 |
110 |
| - |
◯ |
59.9 |
84.8 |
117.7 |
2.4 |
101 |
89 |
102 |
103 |
| ◯ |
◯ |
59.8 |
96.7 |
124.9 |
2.9 |
101 |
101 |
108 |
126 |
| x250 |
◯ |
- |
58.6 |
93.2 |
127.7 |
2.6 |
99 |
97 |
111 |
111 |
| - |
◯ |
59.8 |
97.1 |
124.5 |
2.7 |
101 |
101 |
108 |
114 |
| ◯ |
◯ |
59.6 |
98.1 |
126.9 |
2.7 |
101 |
102 |
110 |
117 |
| S液剤(参考) |
x20 |
◯ |
- |
60.5 |
69.0 |
121.9 |
2.4 |
102 |
72 |
106 |
104 |
| 無処理(水) |
- |
- |
- |
59.1 |
95.8 |
115.5 |
2.3 |
102 |
100 |
100 |
100 |
- 子葉長
- 各処理区で差は見られなかった。これは、播種後21日(処理時期A)には子葉はすでに十分展開しており、薬剤による影響を受けなかったものと考えられる。
- 本葉長
- アグリボEX散布区では、500倍希釈液を播種後29日(処理時期B)のみ処理したものだけが、無処理区に比べ中程度の短縮が見られた。それ以外は徒長抑制の傾向は無かった。
- S液剤散布区では、大幅な徒長抑制効果が見られた。
- 根長
- アグリボEX散布区の同希釈倍率で比較すると、播種後21日(処理時期A)に処理する方が、播種後29日(処理時期B)に処理するより根長が長い傾向があり、無処理区に比べ10%程度伸長していた。これより、根の生育を促進するためにはなるべく生育初期の処理が好ましいと推察できる。
- 本葉数
- アグリボEX散布区の500倍、250倍希釈液処理で、無処理区に比べ本葉数が明らかに増加する傾向が見られた。また、ほとんどの区でS液剤散布区に比べ本葉数が明らかに増加する傾向が見られた。
- アグリボEX散布区の同希釈倍率で比較すると、処理回数は1回より2回の方が本葉の枚数が増加する傾向が見られ、本葉の展開促進のためには展開後の連続処理が望ましいことを窺わせる。
5. まとめ
- ● アグリボEXのビート育苗期の灌水散布処理で、明らかな苗の徒長抑制効果は認められなかったが、地上部の抑制と同時に地下部を充実させる可能性は見出せた。処理方法や時期、効果確認方法などが今後の検討課題。
- ● アグリボEXの250〜500倍希釈液を、ビート本葉展開直後から約1週間隔の連続灌水散布処理で、苗の根の伸長および本葉の展開促進が期待できる。
ペーパーポット育苗状態
播種21日後(処理時期A)
播種41日後(処理時期B)
根の状態 : 一部の採取苗について、根を洗浄し状態を観察した。(播種42日後)
左からアグリボEX 500倍 2回処理アグリボEX 250倍 2回処理S液剤 20倍 1回処理無処理※ 画像クリックで拡大 (231.78KB)
試験結果から応用できる作物
◆ 育苗する作物全般に応用できます ◆
詳しくはアグリボ製品の作物別ご使用方法 “アグリボこよみ” をご覧ください。
上記以外の作物のこよみ